ふとした拍子に手の甲に痛みが!体の先端である手や指先には、毛細血管や末梢神経が集まっています。
この部分が痛むということは、体からどんなサインが出ている時なのでしょうか?
今回は、手の甲が痛いときに考えられる原因と、その対処法についてご紹介します。
手の甲が痛い原因はコレかも
手の甲には骨や筋が多くあり、それらにまつわる異常や神経の圧迫などによって痛みが出ます。
手の甲の痛みの原因となるものは、主に次の5つです。
中手骨骨折
中手骨とは指につながる5本の細い骨で、手の甲に触れるとゴリゴリした部分です。
手の甲全体が腫れていて痛みを感じる場合は、中手骨骨折の可能性があります。
ガングリオン
関節付近にできた腫瘍によって手の甲が腫れているように見える「ガングリオン」も、時折手の甲の痛みの原因になります。
脂肪などが集まってできているコブで、コブ自体には痛みがありません。コブの出来る位置によっては神経や筋肉が圧迫され、痛みが出ることもあります。
手根管症候群
手の甲の痛みよりも痺れが強い場合には、手根管症候群である可能性があります。
手を酷使することで起こりやすいのが特徴で、手の甲にある神経を圧迫し続けることで発症します。
パソコンやスマートフォンの過剰な使用、また小さい赤ちゃんのお世話をしている母親もなりやすいと言われています。
腱鞘炎
こちらも手根管症候群と同様に、手を酷使することで発症します。
筋肉と骨をつなぐ腱が炎症を起こし痛みが出るのですが、手の甲に痛みが出る腱鞘炎の場合にはやはりデジタル機器の過剰な使用で起こることが多いのが特徴です。
スマートフォンの使用中に親指から手の甲の痛みを感じるといった方は腱鞘炎である可能性が濃厚です。
ちなみに管理人の私も普段からPC操作が多くマウスによる腱鞘炎に悩まされているので、下記リンクの腱鞘サポーターのお世話になっています。
肌色で目立ちにくいので、職場で使用しても違和感がありません。
肘部管症候群
肘部管症候群は、肘の神経が圧迫されることで肘から小指までが痺れや痛みを起こす関節症です。肘をよく使うスポーツマンや大工、工事関係者といった人に多く見られます。
肘部管症候群になると小指と薬指の痺れと痛み、筋肉がやせて小指と薬指部分だけが細くなる、徐々に指が内側に曲がるという特徴があります。
肘部管症候群は簡単な手術によって治療が可能ですので、肘から指先にかけての痺れが気になっている方は一度整形外科を受診してみましょう。
痛みの防止という段階なら、下記のようなサポーターを装着するととても安心感があります。
手の甲の痛みを和らげる対処法3選
ここからは、腱鞘炎を原因とする辛い手の甲の痛みを和らげる対処法についてご紹介していきます。
この対処法はあくまでも一時的なものですので、長期間に及ぶ痛みに悩んでいる方はきちんと病院で検査・治療を受けるようにしてくださいね。
では早速、手の甲の痛みを和らげる対処法3選を見ていきましょう!
とにかく休ませ固定する
手の甲の痛みは、主に手指や肘の使い過ぎによるものから来ています。痛みを感じたら、まずは休ませるのが一番です。
仕事だからどうしても休めない!手が痛くても赤ちゃんを抱っこしなくてはいけない!など様々な問題でゆっくり休ませることは難しいかもしれませんが、時間が許す限りできるだけ手の使用を控えるようにしてください。
それと同時に、常にテーピングやサポーターで手首を固定するのも効果的です。
テーピングやサポーターによって手の筋肉を動かす際のサポートをしてくれ、炎症を起こしている部分を使いすぎずに済みます。
ドラッグストアでも腱鞘炎用のサポーターが売られていますので、チェックしてみてくださいね。
患部を冷やす
痛みがある部分に熱を持った腫れが認められる場合には、腫れている部分をシップなどで冷やしましょう。
シップは、消炎成分や痛みを和らげる成分の入っているものでもOKです。
手を温める
次に、腫れや熱が引いたら手の甲を温め、筋肉をほぐすようにしましょう。
入浴だけでも大丈夫ですが、洗面器などに湯を張り、手だけを温める「手湯」も効果的です。
但し、痛む部分が熱を持って腫れているときには温めると逆効果になりますので、必ず腫れがひいてから行うようにしてください。
まとめ
手の使い過ぎからくる手の甲の痛みは、最早現代病といえるものです。
ここ数年、スマートフォンやタブレットの爆発的な普及により、手や肩の痛みを訴える人は増え続けている一方です。
毎日数時間、必ず手を休める時間を作るだけでも痛みは予防できます。なるべく自分の体を労り、痛みを感じない生活を送れるようにしたいですね。