特にぶつけた覚えもないのに頬骨の辺りが痛い。「頬骨を押すと痛みがでる」と言う方もいれば、中には「何もしていない時でもかなり辛い痛みが続く」という方もいるのではないでしょうか?
そして痛みの程度もチクッとするくらいのものから、とても日常生活を送るに耐えないほどまで様々あるかと思います。
頬骨を冷やす、鎮痛剤を飲む、など何かしらの対策を取りたいところですが、症状に合った方法でないとあまり意味がないかもしれませんよ。頬骨の痛みの原因は、実は全く別の場所にあることも多いのです。
ここでは頬骨の痛みを招く原因を紹介しますので、あなたに合った対策を考えるのにお役立てください。
歯からくる頬骨の痛み
虫歯
歯のトラブルなら歯茎や顎の付近が痛くなるように思いがちですが、頬やこめかみ、果ては眉間の辺りまで痛みが及ぶこともあります。
これは歯のトラブルにより顔面の神経まで圧迫されてしまうからです。
突然頬骨が顎を動かすのも辛いくらい痛くなった!熱気がある、頬のあたりが腫れる…なんて症状があるようなら、自分でも気づかないうちに虫歯が進行してしまっているのかもしれません。
親知らず
親知らずは生え方が良くないと他の歯や周辺の神経を圧迫してしまいます。
表面からは見えなくても、歯茎の中で親知らず育っているかもしれません。
非常に痛みが強く、原因となる親知らずを抜かない事には治りません。
歯ぎしり、歯の食いしばり、歯の嚙み合わせ
ストレスでついつい歯ぎしりや歯の食いしばりをしてしまう方は注意が必要です。
また虫歯やもともと歯並びが悪いという方も、顎や顔面に必要以上の圧力をかけてしまいがちです。
慢性化すると筋肉の疲れが頬骨などの痛みの原因になりますし、さらに悪化すると顎関節症になる恐れもあります。
鼻からくる頬骨の痛み
鼻炎、副鼻腔炎
鼻風邪やアレルギー症状で鼻炎を起こすと、鼻水、頭痛と言った症状と一緒に頬骨の痛みが出ることがあります。
また目に近い頬骨、眉間の辺りまで痛む副鼻腔炎という症状もあります。
風邪やアレルギーが引けば一緒に治りますが、悪化させるとさらに酷い蓄膿症になることも。
蓄膿症
蓄膿症は鼻の奥が細菌感染を起こし膿が溜まってしまっている状態です。
頬骨の痛みの他、鼻づまり、頭痛、歯痛などが出やすく、鼻の奥で嫌な臭いがするのも特徴です。
自力で治すのは難しいので、すみやかに耳鼻咽喉科等で治療を受けましょう。
その他考えられる原因
神経痛
顔面神経痛から頬骨の痛みが出ている可能性もあります。原因は様々で、ストレス、疲労の他、まれに脳疾患だったという場合もあります。
また、眼精疲労、霞み目があるようなら、目の使いすぎによるのかもしれませんね。
顔面神経の中でも特に、頬骨の辺りに電気が走るようななかなり強い痛みがあるなら「三叉神経痛」という症状が考えられます。
筋肉の疲れ、硬直
疲労、姿勢の悪さ、冷えなどが原因で、首、肩、腰などが凝り固まってしまうと頬骨付近までも影響を受けることは珍しくありません。
こういった場合は単に顔面のマッサージだけでは根本解決にはなりません。体の凝っている場所を全体的にほぐす、ストレッチをするなどして筋肉の緊張をほぐしてあげましょう。
同時に日々の姿勢改善も忘れてはいけません。
まとめ
一口に頬骨の痛みと言ってもこんなにたくさんの原因が隠れているのは驚きですね。
あなたのその症状に当てはまりそうな原因はありましたか?もし原因が歯にありそうなら歯科や口腔外科での受診が最適です。
また、鼻症状があるような場合は耳鼻咽喉科がいいですね。神経痛なのかな?と感じる時はどこへ行けばいいのか迷ってしまうかもしれません。
とりあえずはご近所の耳鼻科で診て貰えば、そのままそこで治療可能かもしれませんし、逆に神経内科などの専門医を紹介して貰えるかもしれません。
目の痛みもある時は眼科でも大丈夫ですよ。頬骨の痛みは顔の中にあるだけに続くとストレスも大きいです。
自分に合った治療法を見つけて、快適な毎日を取り戻してくださいね。