耳垢の湿りはときに病気のサインになります。
早期に対処できるものであれば、しっかり対策を取り入れることが重要です。
今回、耳垢の湿りの原因を知り有効な解消法を紹介します。
症状悪化を抑えるためにも早めに必要な解消法を取り入れていきましょう。
耳垢が湿っている原因
耳垢が湿る原因はさまざまです。
まずはじめに原因を知り必要な対処法を取り入れましょう。
遺伝
日本人の約16%は耳垢の湿りの原因に遺伝が関係していると言われています。
耳垢は皮膚やホコリが剥がれ落ちることで体外に出てきますが、耳垢の質により耳垢が湿った状態で出てきてしまいます。
耳垢の湿りが気になるときは、原因として遺伝と無関係でないことも頭に入れておきたいところです。
汗
私たちは全身どこからでも汗をかきます。
汗を分泌しているのはアポクリン腺ですが、耳にもアポクリン腺は存在します。
アポクリン腺の機能が活発な人ほど汗をかきますが、汗として体外に排出されるときの分泌物は人により異なります。
汗をかいて臭いを発症させる人もいれば、まったく臭いのない人もいます。
それは分泌物が異なるからです。
耳垢の湿りも、アポクリン腺から排出される分泌物が関係してきます。
アポクリン腺が多く、排出される汗も多く、また分泌させる物体が好ましくないものが多ければ湿った状態で耳垢が出てきます。
アポクリン腺の働きは加齢とともに変化してくるので年を重ねて耳垢に変化が出てくることも多いのです。
脂質の多い食生活
アポクリン腺から分泌される、汗の質を低下させてしまう原因になるのが食生活の乱れです。
特に脂質の多い食事が多い方は、汗をかいたときに臭いを発症させてしまいます。
耳の中の汗も脂質の多い食生活から皮脂の分泌量が多くなり、耳垢の湿りだけでなく臭いの原因にもなるので注意しなくてはいけません。
耳の中に水が入っている
耳垢の湿りの原因として、耳の中に水が入ってしまっている可能性もあります。
水がキレイに抜けずに残ってしまっていると、耳垢も湿ってしまいます。
イヤホン
スマートフォンで音楽を聴く方は多いですが、仕事中イヤホンを長時間装着していると言う方もいます。
イヤホンを装着することで耳の中に湿気がこもりやすくなり、湿気が原因で耳垢が湿ってしまうこともあります。
イヤホンの長時間の装着をできるだけ止めることも、耳垢の湿りの対処法になります。
耳垢の湿りを治す方法
一時的に耳垢が湿っている場合は、ホームケアで湿りを解消することができます。
考えられる原因から有効な対処法を意識して取り入れ、不快な症状を上手に無くしていきましょう。
耳を引っ張っぱり温める
耳垢の湿りの原因が耳に水が入ったことによるものであれば、複雑な形をしている外耳を引っ張り傾けることで入ってしまった水を綺麗に抜くことができます。
また水が入ってしまいなかなか抜けない場合は耳を温めると言うのも有効な方法です。
耳を温めることで表面張力が弱まり、自然と水が流れ出やすくなります。
耳を綺麗に乾かす
耳垢の湿りを防ぐためにも常に耳を綺麗に乾かすことも重要です。
普段のケアで耳を綺麗に乾かすためには入浴後は特に念入りにタオルで耳の中を拭きましょう。
耳はあまり刺激しすぎることは好ましくないので、タオルで拭く際も優しく耳の入り口を拭くようにしてください。
入浴は毎日のことなので、入浴後の少しの意識で耳垢の湿りを予防することができます。
また湿気対策にもつながり、耳垢の湿りの原因を予防するためには有効な方法です。
食生活を見直す
アポクリン腺の働きは人それぞれ異なりますが、汗として出てくる分泌物は食生活の見直して変えることができます。
野菜中心、和食を意識した食事に変えることで皮脂を抑えられ、耳垢の湿り、そして汗の臭いを抑えることができます。
正しい耳掃除の方法
耳垢の湿り対策として普段の耳掃除を正しく行うことも意識しておきましょう。
耳掃除の方法を誤ると痛みを発症させることもあります。
痛みを感じながら耳垢の湿り対策を取り入れるのは、体に負担がかかります。
正しい耳掃除の方法を身につけておきましょう。
耳垢は自然と出てくる状態が理想なので、まずは耳のマッサージを行います。
綿棒を使い外側、内側を優しくマッサージしてください。
耳の中の掃除は耳の入り口から1cmあたりまでを掃除します。
綿棒を優しく転がし、奥から手前に綿棒を移動させましょう。
最後に耳の中で円を描くように綿棒を転がします。
耳掃除を正しく行うためには、強い刺激を与えないことです。
綿棒は優しく、耳の中で転がす感覚で行ってください。
まとめ
耳垢の湿りを予防するためにも正しい知識を身につけ必要な方法を取り入れましょう。
また、耳掃除の頻度は2週間から1ヶ月に1回が理想です。
やり過ぎも耳への刺激を強くしてしまいますので、理想の間隔で正しく行いましょう。
正しくケアを取り入れても耳垢の湿りが解消できない場合には、耳垢の湿りが病気のサインになっていることもあります。
その場合は医療機関を受診し、適切な治療を行うようにしてください。