脂分の多い食事をした翌日やお酒をたくさん飲んだ翌朝など、何となく胃が重たいといった経験をした方は多いはずです。
胃もたれは、食欲が低下したり吐き気がするなど不快な症状ですが、毎回起こるような場合は何らかの病気が隠れている場合もあります。
今回は、胃もたれの原因と解消法や、おすすめの市販薬も紹介しますので参考にしてくださいね。
胃もたれになる原因
胃もたれは、胃の働きが悪くなった状態で食べた物がスムーズに消化できないために起こります。
それでは胃もたれになる、7つの主な原因を見ていきましょう。
暴飲暴食
良く噛まずにたくさん食べ物を摂取すると、消化するのに時間がかかってしまいます。
脂肪分の多い食事メニュー
肉類などの洋食系や脂肪分を多く含む食品は、消化に時間がかかりますよね。
また、ケーキなどの洋菓子も脂肪分が多く含まれます。
不規則な食生活
乱れた食生活をしていると消化機能が低下し、消化するまでに時間がかかります。
夜寝る前に食事をしたり、食事の時間が毎日違うと、胃の働きが悪くなるので注意が必要です。
睡眠不足
胃の蠕動運動は自律神経と関係しています。
睡眠不足は自律神経に影響して、胃液の分泌や胃の運動などのバランスを乱してしまいます。
加齢による影響
加齢と共に、消化の進行が遅くなることで胃の中に食物が残った状態になり、胃もたれが起こりやすくなります。
アルコールの過剰摂取
適度のアルコールの摂取は、食欲を刺激して美味しく食事を頂くことができます。
しかし、過度の酒量は胃の粘膜に刺激を与え、消化不良につながります。
ストレス
自律神経は消化機能に関与していることは先述のとおりですが、ストレスを受けることでも自律神経のバランスが乱れて、消化時間に影響を及ぼします。
胃もたれになりやすい食べ物や飲み物は?
胃は、日常生活や食事の影響を受けやすい器官ですが、普段食べ慣れているはずの食品が胃もたれを起こすこともあります。
ここでは胃もたれになりやすい食べ物や飲み物を取り上げますので、胃もたれに悩んでいる方は食べ物・飲み物に注意してみて下さい。
揚げ物
天ぷらやカツどんなどの揚げ物系の食べ物は、いつまでも胃に残り消化が悪く胃に負担となります。
肉類
焼肉や牛丼、ステーキなどの肉類は、揚げ物と同様に消化するまでに時間がかかります。
疲労などで消化能力が低下していると、普段よりも時間がかかり胃に留まっている時間が長くなり、胃もたれを起こしてしまいます。
食物繊維が多い食べ物
食物繊維は便秘を解消したり、健康に良い食品をと言われていますが、胃もたれの原因となることがあります。
ごぼうやセロリなど繊維の多い食品はもとより、さつま芋やキノコ類、海藻類なども過度に食べることは注意して下さい。
香辛料などのスパイス
唐辛子や塩辛い食べ物は胃に刺激になります。
香辛料をたくさん使った料理などは、胃の粘膜が刺激を受けて胃もたれを起こしてしまいます。
また、ピザやチーズをたくさん使った料理も胃もたれを起こしやすい食べ物です。
料理の味付けは薄味にするなどで、消化を良くしてあげましょう。
スナック菓子
ポテトチップスや菓子パンなどのスナック菓子は、油を多く使用して作っているため消化が悪く、胃に負担がかかります。
インスタントラーメンなども、食べ過ぎると胃もたれを起こしやすいでしょう。
コーヒー
コーヒーや紅茶などカフェインを含んだ飲み物は、消化を促進してくれる作用も期待できますが、飲みすぎると胃に負担をかけることがあります。
適量を守って飲むようにしてくださいね。
柑橘類
オレンジジュースやグレープフルーツなど柑橘系のジュース。
または糖分の多いジュース類は、消化が悪く胃もたれを起こすことがあります。
アルコール
先述のとおり、アルコールの飲み過ぎは胃の粘膜に負担がかかり、胃の消化活動を鈍らせる原因となります。
胃もたれをともなう病気
胃もたれは食事の内容や生活習慣で起こることがありますが、病気が引き金となって胃もたれを起こしていることもあります。
食事の内容を見直して消化の良い食品を摂取したり、規則正しい生活を送っていても症状が改善しない場合は、何らかの病気の可能性が考えられます。
胃もたれを起こす病気にはどのような種類があるのか、ここで見ていきましょう。
胃潰瘍
胃潰瘍は、胃の粘膜の壁に潰瘍ができた状態を言います。
胃は強い消化酵素を分泌しますが、胃の粘膜は粘液などにより保護され傷つくことはありません。
ピロリ菌やストレスなどが原因となって胃の粘膜が傷つくと、潰瘍となって胃もたれや胃痛などの症状が現れます。
十二指腸潰瘍
胃潰瘍と同じようにストレスや薬剤などの影響で粘膜が傷つき、消化液粘膜を保護するバランスが崩れ、潰瘍ができてしまいます。
症状が進行すると下腹部痛のほか、吐血したり、便から黒っぽい便(タール便)が出るなど出血傾向になります。
慢性胃炎
飲み過ぎ、食べ過ぎなどによって胃の粘膜が低下して炎症などが起こります。
また、ピロリ菌が原因となって慢性胃炎を起こすことがあります。
胃痛や胃もたれ、胸やけ、吐き気など症状が現れます。
胃腸虚弱
胃が弱いと胃の運動が弱くなり、消化するのに時間がかかります。
胃下垂などの人は胃腸虚弱になりやすく、胃もたれや胸やけ、吐き気などの原因となります。
機能性胃腸症
原因がはっきり分かっていませんが、不規則な生活やストレス、ピロリ菌などによって胃の運動機能が低下した状態で、胃もたれや胃痛など症状が起こります。
胃もたれの解消法
それでは、ここから胃もたれを解消する方法を7つ紹介いたします。
ここでひとつでもヒントを見つけて頂いて、健康な胃に近づけていきましょう。
規則正しい生活
消化器系は自律神経によって支配されています。
不規則な生活は、自律神経のバランスのバランスを乱して胃腸に不快な症状が現れます。
早寝早起きを心がけ、夜更かしは避けるようにしましょう。
栄養バランスの摂れた食事メニュー
外食などはカロリーが高く、更に塩分や脂分が多いので胃に優しいとは言えません。
野菜や魚類、ご飯、みそ汁など消化が良く、栄養バランスの摂れた食品を選んで食べるようにしてください。
また、食事の後は椅子に腰かけて、消化吸収を促してあげてください。
適度な運動でストレス解消
適度な運動はストレス解消にもつながります。
ストレスが溜まると胃の働きが悪くなるので、ウォーキングをしたり好きなスポーツで汗をかくなど、リフレッシュすると良いでしょう。
十分な睡眠
睡眠不足は、自律神経のバランスが乱れる原因となります。
自律神経は消化器系にも影響するので、たっぷりの睡眠で胃の蠕動運動がスムーズに働くように促してあげてください。
暴飲暴食はしない
適量を良く噛んで食べることで、消化吸収が良くなり胃に負担がかかりません。
アルコールは適量を飲む
適度なアルコールは胃酸の分泌を刺激して消化を助けてくれることがあります。
但し、飲み過ぎは胃の粘膜を荒らしてしまうので適量を飲むようにしましょう。
ピロリ菌の除菌
ピロリ菌が生息してると胃腸の調子が悪くなることがあります。
検査を行いピロリ菌を除菌することにより、胃潰瘍や慢性胃炎など病気の発症を予防することができます。
胃もたれにおススメの市販薬
市販薬には健胃剤や消化酵素剤、整腸剤など種類があり、市販薬を飲むことで症状が和らぎます。
ここでは、胃もたれに効果的な市販薬を紹介しますので参考にしてください。
胃腸薬プラス細粒
【第2類医薬品】第一三共胃腸薬プラス細粒 30包
価格:1671円(税込、送料別) (2018/1/5時点)
【楽天市場 ケンコーコム】
消化を助けて胃の働きを高めてくれる胃腸薬です。
消化を促進させるだけではなく、胃の粘膜を保護する働きもあり、胸やけや胃もたれに効果があります。
ザッツ
【第2類医薬品】ザッツ(40包)【ザッツ】
価格:1667円(税込、送料別) (2018/1/5時点)
【楽天市場 爽快ドラッグ】
生薬や薬剤成分を配合した胃薬で胃もたれや腹部膨満感、胃痛に効果を発揮します。
生薬成分は胃を健康に導き、薬剤成分は胃腸の働きを整えたり、胃酸の出過ぎを抑えてくれます。
タケダ漢方胃腸薬K末
【第2類医薬品】武田CH タケダ漢方胃腸薬K末 14包
価格:999円(税込、送料別) (2018/1/5時点)
【楽天市場 マツモトキヨシ アネックス】
生薬の力で低下した胃の働きを改善してくれる漢方薬です。
穏やかな効き目で、胃もたれや消化不良など弱った胃に働きかけ胃を健康に保ってくれます。
まとめ
胃もたれは日常の過ごし方と関係が深いので、規則正しい生活で胃もたれを防ぐようにしましょう。
季節のイベント事が多い季節は胃腸の調子も悪くなりがちですが、辛い時は市販薬のちからを借りるのも良いかもしれません。
また症状が長引く場合は、無理せず医療機関を受診するようにしてくださいね。