急性胃腸炎はうつるの?細菌性やウイルス性の感染期間の違いは?

突然襲われる腹痛と吐き気!急性胃腸炎になってしまったら、心配なのは周囲への感染です。

家族はもちろん、友人や同僚に急性胃腸炎を移してしまう可能性はどのぐらいあるのでしょうか?

今回は、細菌性とウイルス性で急性胃腸炎の感染期間はどう変わるのか、急性胃腸炎は他者に感染するのか詳しく解説していきます。

スポンサーリンク

急性胃腸炎はうつる?

神経性胃腸炎などのストレスが原因となっている急性胃腸炎は他人に移りませんが、細菌性やウイルス性の胃腸炎は簡単に他人にうつります。

感染力の高い胃腸炎として有名なのが「ロタ」「ノロ」といったウイルスで、主に幼児から小学校までの児童を中心に流行するのが特徴です。

流行時期には子供と接する機会の多い大人や、抵抗力の低くなった高齢者も感染することが多く、介護施設や病院で感染性の胃腸炎が流行し入所者、看護婦、職員などの間でまれに大流行します。

細菌性の胃腸炎の特徴と感染期間

細菌性の胃腸炎は、主に食中毒を引き起こす菌によって発症する急性胃腸炎です。

細菌性急性胃腸炎ではカンピロバクター、サルモネラ、黄色ブドウ球菌、o-157などの菌が原因となります。

細菌性の胃腸炎はとても強い腹痛が特徴で、同時に発熱、下痢、血便といった症状がみられます。

細菌性の胃腸炎の多くは回復も早く、強い症状は2~3日で改善し、その後緩やかに自然治癒していきます。

ウイルス性の胃腸炎の特徴と感染期間

ウイルス性の胃腸炎は、ノロやロタ、アデノといったウイルスに感染することで発症し、季節的に流行するのが特徴です。

ノロとロタは冬に、アデノウイルスは夏に流行します。

いずれの胃腸炎でも発症すると強い下痢と嘔吐がみられ、便や吐しゃ物を介して感染を広げていきます。

下痢や嘔吐の症状は2~10日間ほどで治まり、その後徐々に回復していきます、

急性胃腸炎の感染を防止する注意点

ここからは、急性胃腸炎の感染を防ぐために注意したいポイントについてご紹介します。

徹底した消毒

急性胃腸炎が危ぶまれる季節は、徹底した消毒を行いましょう。

調理前の手指の洗浄や消毒はもちろん、トイレ、洗面台、キッチン、ドアノブといった家族みんなが使用するスペースは常に消毒するようにします。

家族に急性胃腸炎を発症している人がいる場合には、一日に数度消毒が必要になります。

消毒液はアルコールではなく、次亜塩酸ナトリウムの消毒液を使用してください。

食品の加熱処理

細菌性の胃腸炎は食品からの感染がほとんどです。

サラダでもo-157に感染した例がありますので、夏場はできるだけ加熱処理した食品を食べるようにしましょう。

75度以上で1分以上加熱することでほとんどの菌が死滅します。

特に鶏肉や豚肉は中までしっかり火が通ったことを確認してください。

牡蠣もできるだけ加熱したものを食べましょう。

手指に傷があるときには・・・

調理をする者の手に傷があるとき、その傷口から黄色ブドウ球菌が食品に付着し細菌性の急性胃腸炎を発症することもあります。

夏場などの菌が繁殖しやすい季節には、手指に傷ができたら手袋をして調理をするなど菌を食品にうつさない工夫が必要です。

家族に感染者がいる場合には・・・

家族に急性胃腸炎になった人がいる場合には、タオルの共有を避け、お風呂も発症者が一番最後に入るように配慮してください。

家族内で感染を広げないよう、汚染されたタオルや衣類は次亜塩酸ナトリウムを薄めた液につけおきしてから家族の衣類とは別にして洗濯しましょう。

スポンサーリンク

まとめ

アデノウイルスと食中毒は夏に、ノロウイルスやロタウイルスは冬に感染しやすい胃腸炎です。

春と秋には季節の変わり目による体調不良が起こりますし、抵抗力の弱い乳幼児がいる家庭ではオールシーズン感染予防対策をしておく必要があります。

家族みんなが毎日健康でいられるよう、少しずつ工夫して生活していきましょう。

スポンサーリンク

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

おすすめの記事